雑記帳一号二号の雑記帳。 ネタメモと趣味の話、そして時たま小話。 [PR]× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 魅惑のWIZ4案内(一号)知人に訊かれました。
「ウィザードリィ好きなんだよね? ウィザードリィ4ってどういうゲームなの? 何か凄いゲームだったって聞いたんだけど。」 ほんとに訊きたいか青年。 確かに凄いゲームだが、君が考えているような凄さでは絶対にないと私は折り紙を付けるが、それでも訊きたいか。 ……それでも訊きたいようだったので仕方なく答えてあげました。 「一番最初の部屋から外に出るために、四歩分しかない部屋の中をとにかくぐるぐる歩き回って、偶然敵に遭遇するのを待って、なおかつ命令なんぞ聞いてくれない手下が、無論戦闘には微塵も役に立たない“隠しドアを見つける魔法”を偶然唱えてくれるのを期待しないといけないゲームだよ。」 それに対する彼の反応は「……それ、やって面白いの?」の一言。 だから言ったのに…… すみません、泣いていいですか? この機会ですから、皆様にも「Wizardry #4“The Return Of Werdna”」の凄さをご紹介しましょう。 何が凄いのかというと、それはもうあらゆる事が凄すぎるのですが、その根源的な問題は、それなりのメジャー作品のくせに「プレイヤーにクリアして貰おう」という作り手の意図が全く感じられない点である、と申せましょう。(そもそも「クリアしてみろ」的に作ってあるそうですし) このシナリオの主人公は#1のラスボス・悪の大魔術師ワードナです。冒険者に倒されたはずの彼が、封印された迷宮の地下10階で再び蘇り、徐々に力を取り戻しながら、報復と奪われた魔法の護符(いわゆる「ワードナの魔除け」)の奪還のために地上を目指して進んでゆくという、#1の後日談的なシナリオになっています。 また、ワードナがゲーム中に行った選択と所持しているアイテムによってエンディングが変わるマルチエンディング方式を採用しています。これは当時のRPGとしてはわりと画期的なことかもしれませんが、 ダンジョンと殺戮とアイテムがあればそれでいいのがWizなので、誰もシナリオのことなどは気に留めていませんし、そもそも全てが画期的すぎるので、今さらそんなことに驚歎していても仕方がありません。 さて、地上を目指すためには、言うことを一つも聞いてくれない下僕たちを引き連れ、迷宮内をうろついている冒険者どもや、謎の神や、理不尽きわまりないイベントや、ワードナを取り殺すために執拗に尾行してくる浮遊霊などを打ち破って進まなくてはなりません。この理不尽すぎるイベント群にヒントを与えるため、時々迷宮内に謎の予言者Mronが現れます。しかし、この人は結構な金を取るくせに、前衛詩と点取り占いを足してバロウズに語らせたようなヒントしかくれません。このヒントを現金を払わずに聞けるようになるクレジットカードも存在しますが、この“Mordor Charge”カードの名は伊達ではありません。冥王の国からどんな悪質な取り立てがやって来るのか、利用すると一定確率で死にます。 しかも、復活したばかりのワードナは正真正銘に弱いので、文字通り死にそうなほど辛いです。 ……というかむしろ、レベル1冒険者に小突かれても死ねます。 このゲームには経験値が存在しないため、ワードナは戦闘を繰り返しても成長しません。 その代わり、各階にある魔法陣に入るごとに1レベルずつレベルアップします。最大HPや使える魔法のレベルも同時に上昇してゆきます。 ちなみにワードナの最大レベルは10で、HPは最大でも100ですが、ちょっと骨のある冒険者なら平気で撃ってくる最強の魔法・ティルトウェイトのダメージも最大100であることなどはこの際忘れなくてはいけませんし、あまつさえ敵の冒険者どもが8レベル未満の生物を瞬時に確実に殺戮する魔法・マカニトを連発してくることも忘却の彼方に葬り去っておかねばなりません。(ちなみにこの魔法を無効化できるアイテム「酸素マスク」は、レベル6でようやく入手できます。) その上、我らがワードナ様は昔気質の悪の魔術師であるため、僧侶の魔法である回復魔法などは習得しません。怪我などしようものなら、回復アイテムを持っていれば良いですが、そうでなければ下僕の誰かが偶然回復魔法を唱えてくれるか、全快効果のある魔法陣にたどり着くまで、忍の一字です。 ……なお、念のため申し添えておくならば、ワードナが死亡してゲームをリロードすると、苦労して倒した敵が全て復活します。 その他にも、 「大量のイベントアイテムに対して、所持できるアイテム数は切ないほど少ない」 「繰り返し必要なイベントアイテムなのに、使用すると高確率で壊れる」 「謎解きの答えが禅問答ばりに謎」 「ボスに無視されたあげく目の前で寿司を注文される」 などなど、すてきなポイント満載です。 どうぞ皆様も、一度は魅惑のWizワールドをご体験下さい。 WIZと言えばパイソンネタが多発することで有名なんですが…… ボーパルバニー(I他) → 『モンティパイソン・ホーリーグレイル』の殺人ウサギ 隠しパーティ「スペイン宗教裁判」(IV) →『空飛ぶモンティ・パイソン』第2シリーズの「スペイン宗教裁判」 オックおばさんの聖なる手榴弾(IV) → 「ホーリーグレイル」の「アンティオキアの聖なる手榴弾」 カーディナルファング(V) → 「スペイン宗教裁判」のファン枢機卿 などなど。無論パイソン好きとしては堪えられないものがあります。 PR |
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